脂肪肝とは中性脂肪が肝臓に蓄積された状態で、特に肝臓内の細胞の約30％以上に脂肪が蓄積されている場合に言われます。
今や日本人の4人に1人は脂肪肝といわれ、40歳以上の男性に多く見られてきましたが、最近では若年層の脂肪肝、女性の脂肪肝も増えつつあります。

脂肪肝は過剰な飲酒が原因と考えられる「アルコール性脂肪肝」と
食生活の乱れや運動不足による肥満、ストレスや内臓脂肪に起因する「非アルコール性脂肪肝疾患」の2種類に大きく分類されます。

脂肪肝の初期段階では、通常、症状がほとんどないか非常に軽度です。多くの人が健康診断や人間ドッグによって偶然脂肪肝と診断されることがあります。しかし、脂肪肝が進行して肝臓に炎症や損傷が生じる場合、右上腹部に痛みや不快感・腹水・黄疸・疲労感・体重減少などの症状が現れます。

両者とも治療せずに放置すると、進行して「肝硬変」や「肝臓がん」に至ります。
脂肪肝は早期に発見し、適切に管理することで合併症を予防できます。